私には、何を隠そうサンフランシスコに息子がいる。
勿論、実の子供ではないが彼を息子（友人？）と私自身思っているし、
彼は、私のことをゴットファーザーと思っている。
彼との出会いは、2001年の7月の終わり、
とても蒸し暑くジメジメとした紛れもなく熱帯雨林地帯の陽気の中で出会った。
当時、彼はUCLAで経済を専攻していた学生、
都留文科大学の留学生である。
そのホームステイ先が我が家という出会いである。
実際、彼はアパートに住んでいたため、本当の意味ではホームステイとは呼べないが、
それでも、多くの時間を共有し、よく遊び回った。
キャンプ、スイミング、トレッキング、旅行、数え切れない楽しい思い出がある。
一方、9.11も一緒に経験し、悲しい思い出もある。
その後、UCLAを卒業後、ニューヨークの大学で歯科医（なぜ歯科医なんだ？）の資格と取った。
今現在、サンフランシスコの郊外で歯科医として働いている。
（アメリカでは、歯科医の年収はとても高額と聞く、ヤツらしい考えである）
この夏、お中元と称し、生のカニを送ってきたが、
何処かに日本人の血が流れているのかも知れない。
稼ぎも良くなったんだな～、と思いつつ一家で味合わせてもらった。
これまでの間にも、日本へ来た事もあるが合うと何故か照れくさい物である。
彼はもう日本語を忘れてしまっているが、彼の彼女が日本人である為、
日本語は彼女任せにしている。
ニューヨークで生活したのも、彼女がニューヨーク大学に通っていたからであり。
今のサンフランシスコも彼女のロースクールの関係である。
また、来年彼女の資格取得後二人ともニューヨークへ戻るらしいが、
それも彼女の仕事の関係である。
何とも、彼女に振り回されている息子だが、
そう自由奔放に生きる姿は、アメリカ人らしい。
一度しかない人生を自由奔放に生きられたら、どんなに楽しいだろう、
思うがままに自分の目標に向かって生きられたら、どんなに楽しいだろう。
せめて、これからの若い世代には目標に向かって生きられるよう
今から準備をして欲しい。
単に自由ではなく、目標を持って思うがままに生きられるよう
若い世代に人には強い人間になって欲しい。
来年、彼らはまた日本へ来る。
照れくささと共に、立派な社会人となった彼らを心から祝福したい。
何処にいても、息子は息子、誇りに思える。
