日本サッカーの歴史とともに歩んだ日本協会最高顧問の長沼健氏が２日亡くなった。
７７歳だった。日本代表監督として６８年メキシコ五輪で銅メダルを獲得。
日本協会専務理事、同会長として、Ｊリーグ創設、Ｗ杯招致など半世紀以上にわたって激動期の日本を支えた。
６月８日のヴァンフォーレのキックオフの前にも故人を偲んで１分間の黙祷が捧げられた。
云うまでもなく今日Ｊリーグをはじめサッカーが日本に普及したのも彼の功績だと思う。
私が初めて合ったのは高校時代、サッカーに明け暮れていた頃、高校へ講演会に来てくれた。
その時の話しの中で、ペレに関する話しがあった。
当時ペレは、ブラジル（サントス）から北米（ニューヨークコスモス）に移籍し
一線での活躍というよりサッカーの普及にも努めていた。
とは言え、幾度か日本でもプレーしたことがあるが当時の日本では考えられないプレーを見せてくれた。
ある試合の試合終了後、ペレはマスコミのインタビューにひどく疲れた様子で答えられなく１０分程
インタビューを待たせたと言う、
マスコミは彼の体力の限界、ペレも年をとったものだ、と長沼氏に言ったそうだ。
長沼氏は、
「君達はペレがプロの選手だとういことを忘れていないか、
プロ選手は１つの試合に全てを出し尽くす、話しが出来なくなるほど精魂尽くす」と
当時、プロスポーツは殆ど無くプロ選手の定義さえ分からなかった私はその話しに深い感銘を受けた。
今のヴァンフォーレの選手、君達もプロ選手ではないか、
全てを出し尽くしているか？話しが出来なくなる程プレーしているか？
