明日から３連休、
ジュニアは、トレーニング、ゲーム、トレセンと
ジュニアユースは、U-15、U-13の各リーグ戦が組まれている。
この３連休はいわば、"プレ夏休み" と言ったところであろう。
その後、JYは小川コーチの故郷である遠野遠征、また支部大会など
さらに高円宮杯へと続く。
Jrは、スターらんど杯、富士山Jrカップ、東ガスカップ、千曲遠征など
毎週なにかとゲームが組まれている。
恐らく日本中のサッカー少年が、この時期、合宿、遠征、大会参加など
忙しい日々を過ごし、レベルアップをはかる事だろう。
自分たちが特別なことをしているのでは無い、もっともっとサッカーをしている選手もいるだろう
しかし、この環境、この条件でいかに上達するかは個人の持つ集中力にかかってくる。
ある意味、この酷暑の中でサッカーを夢中で行って良いものか疑問さえあるが、
こと、集中力を培う為には、この時期がむしろ適しているように感じる。
いかに、ゲーム中、高い集中力をフルに維持できるか、
練習中、いかに自分の目標の達成のために集中しているか、
そこが一番重要であり、
進化する最大のポイントである。
君たちは今こうしてサッカーを続けている。
全てお父さん、お母さんの理解と負担で助けられてサッカーをしている。
好きだからサッカーをしているという考えでなく、
少なからず、助けられてサッカーを続けているという気持ちも持ってもらいたい。
そう考えれば、少しは集中力も湧くだろう！！
私がゲーム中の選手を見るとき、
先ず、選手の聞く姿勢、（頭脳をもって判断力を培う）
声が出ているか、（声を出すことにより、周りを把握し、より情報を共有できる）
切り替えの判断、（攻守、展開、転換、ＯＮ、ＯＦＦ時の判断）
チャレンジする姿勢、（挑戦する勇気）
この部分を大切に見るようにしています。
それ以外の、技術的な要素は普段の練習で把握できていますから
ゲーム中は "選手の判断" の部分を見るように努めています。
この "ゲーム中の判断" は、正解、不正解が簡単に区別できない非常に難しいポイントです。
さらに、選手にとっても、判断すること自体、高い集中力が必要とされます。
だからこそ練習中でもより集中力も求め、
普段の生活の中でも選手個々で判断、決めることがすることが大切なのです。
さらに付け加えると、その為に絶対的に必要な要素が
" テクニック＝基本技術 "という事なのです。
判断するには、情報要素が必要です、さらにボールコントロールの質を上げ
判断する時間を作る必要があります。
アルゼンチンにリケルメという選手がいます。
彼のボールコントロールは世界一と言われるほど、
ボールを取られない技術も世界一、
この条件が揃っているからこそ、世界一の司令塔と呼ばれ
彼の判断でゲームがコントロールされているのである。
なぜ、学校へ行くか？
因数分解や古典、理科、これら全て今勉強していることは
大学や優良企業へ行くためではありません。
いま色々な勉強をして "生きて行くための判断力" を養っているのです。
色々な情報（勉強）を身につけ、引き出しを沢山作り（これが基本技術にあたる）、
判断材料を多く持つこと、判断を求められたとき、その引き出しの場所が瞬時に把握できること
その試行錯誤が知恵となり脳を活性化し判断力が身につくのです。
だからこそ、学歴は関係なくても魅力ある人もいるし、
明るく生活を楽しんでいる人がいるのです。
ジュニア、ジュニアユースのこの年代は、学業もスポーツも
すべて "判断力を身につける" ための時期なのです。
そこに垣根など無く。集中力を高めクリエイティブさを身につけた人が
次のレベルで活躍できるのです。
塾も学校も基本的なテクニック（引き出しを多く作る）を身につける場所だと思うし、
クラブチームも判断力（さらに引き出しを見つけ把握できる能力）を身につかせる格好の場所だと思う。
勉強を通して、スポーツを通して、自分の考えで判断が出来る人になってもらいたい。
君たちの長い夏休みに期待する！！
追記：
リケルメに関して、
（Wikipediaより引用）
元アルゼンチン代表選手でレアル・マドリードでも監督を務めた
ホルヘ・バルダーノは自身の解説で「A地点からB地点まで行かねばならないとき、
できるだけ早く到着するために、ほとんどの人は6車線の高速道路を使う。
ところがリケルメは曲がりくねった峠道を選ぶ。そのルート、景色は美しい。
だが2時間で行けるところを6時間かかる」とリケルメを評している。
攻守の連動を建設的に効率良く模索し、迅速に全体主義で攻守を形作る現代サッカーに於いて、
リケルメの豊かな独創性をもって敵陣を攻略する戦術は、
意外にも古さ故の始末の悪さがあるらしく、
インテルで監督を務めたロベルト・マンチーニによると「リケルメはマンマークできるだろう。
しかし、きょうびマンマーカーを持ったチームはない。というのも
マンマークが必要な選手は、リケルメ以外、絶滅してしまった」と語っている。
