サッカーでは、基本的にU-？？ と言うように年齢でカテゴリーを分ける。
？？年生とう考えは、海外サッカーでは余り存在しないのである。
選手の適応能力より、その選手が最も適したと思われるカテゴリーでサッカーをするのが
最もその選手のレベルアップに適しているからである。
日本の場合、学校教育のイメージが強すぎなのか、同学年で楽しむという意識が選手、
父兄に往々にしてあると思う。
友達形成、コミュニケーションという面では、それは必要な事ではある。が、
学年単位で事を推し進めようとすると、危険な事でもある。
例えば、学校行事は殆ど学年単位で事を進め、
その小さな単位でしか子供達を見ていない。
当たり前のようだが、年齢上下の競争はタブーなのだろう。
では、伸びる可能性のある子はそれで満足なのだろうか？
また、同学年のレベルに達していない子供の場合、
今の現状が果たして子供に適切なのだろうか？
大切な事は、その子供が自立した大人になることで、
子供の自己満俗や親の見栄で区分けをしてはいけないと思う。
サッカーで言えば、技術、体力、メンタルの面で上のカテゴリーでやれる選手は、
１，２飛び級でも挑戦させる必要があると思う。
そこには、ジュニア、ジュニアユース、ユース、プロの境界はあってはならない。
我がチームでも、先頃行われたCopa LESTE(U-13)大会においても、
U-12(ジュニア)の選手も帯同した。
勿論、可能性のある選手らではあるが、その選手らの身につけた事はサッカーに限らず、
合宿先で上の選手と付き合える事、話しが対等に出来ること、など経験できる事柄は多いのである。
可能性のある選手の芽は大切にする。また、
可能性を広げるために上の学年と多くの交流を持つことが必要だと思う。
良く見掛ける光景ではあるが、ジュニアユースの選手がジュニアとゲームをしたり、
話しをしたり、また、ジュニアU-8の選手がU-15の選手と遊んだり、
これらは選手としてではなく、人間として大きく成長させるとても大切な要素だと思う。
子供は同学年のカテゴリーの枠で捉えるのではなく、一選手、一個人として、認めてやり
一番適切な環境に置いてやるのが最も重要なのだろう。
飛び級することが素晴らしいのではなく、最も相応しいカテゴリーに選手を置いてやること、
その中からその選手の可能性を最大限導くことがチームコンセプトとしてなければならないと思う。
何年生だから？という考えは捨てた方が良い様に思う。
学年、年齢の違いによりリスペクトという観念は持つことは当たり前に重要だが、
人間としては基本的には対等であり、平等でなけれなならないと云えよう。
私たち大人も、U-15もU-8も同じ人格として接し、リスペクトしなくてはいけない。
年齢、学年という枠組みを、個人に当てはめてはならないと思うのです。
なにせ、あと10年足らずで社会人として年齢制限の無い社会という荒波に飲み込まれるのだから！
その時、上の年齢の人、上司、話したこともない人、全く知らない人、
見知らぬ外国人、この中で対等に話しが出来、アピールでき、
Yes,NO が示せるようになることが必要なのだから、
その時、VALIEでサッカーをしてきたことが生きれば良いだけである。
そこの部分を大切に選手を育むクラブチームが沢山増えることを望むばかりである。
話は変わるが、スピードスケート界に新星が現れた。
バンクーバー五輪代表に選ばれた北海道幕別町立札内中３年の高木美帆選手（１５才）。
彼女は、サッカーでもジュニアの日本代表クラスの実力を持つ
「スポーツ万能少女」の育った環境とは、
幼稚園からスケートを始め、地元クラブで競技にのめり込んだ。
驚くのはスピードスケートの実力だけではない。サッカーを小学２年から始め、
札内中ではサッカー部に所属して道大会出場にも貢献した。
男子部員とプレーし、ポジションはＦＷ。
男子に当たり負けしない体の強さでレギュラーを張ってきた。
実力を買われ、一昨年には１５歳以下の女子日本代表候補合宿にも呼ばれた。
サッカーでは将来の「なでしこジャパンの候補にも挙がる選手なのだ。
今後はスケートに専念する方向だが、多彩なスポーツに取り組んできた環境が、
才能を開花させたようだ。興味を持ったヒップホップダンスは小１から教室に通い続け、
陸上競技では小学校時代に数々の地区記録を塗り替えた。
スケートの指導をする全十勝中体連スピードスケートクラブのコーチは
「いろんな競技をさせるのは私たちの考え」と語る。
子供の事を真剣に考え、思いやった環境で無ければ、素晴らしい人、大人、選手は育たない。
